一般社団法人AiCTコンソーシアムは会津若松市と連携し、会津若松で進めている取り組み「Never Let It Reach Zero(ゼロにしない)— 食文化・工芸・つながりを守る、地域ぐるみの循環エコシステム」が、国際認証団体Green Destinations(本部:オランダ)による「2026 Green Destinations Top 100 Stories(世界の持続可能な観光地100選)」の「People & Community」部門に選出されたことをお知らせします。選出は、2026年10月28日(現地時間)に開かれた国際カンファレンスで発表されました。
会津若松の取り組みとしては、2025年の漆文化の継承ストーリー「From Forest to Finish」に続き、2年連続の選出となります。
■ 選出された取り組みの概要
会津若松には、城下町の暮らしの中で受け継がれてきた郷土料理や地酒、発酵の食文化があります。また、会津塗や本郷焼、曲げわっぱなど、その食を支えてきた器の文化も残っています。四季の地元食材と、それを盛る器と、作り手の技。これらが一体となった食の文化は、地域の人々が世代を越えて大切に守ってきた会津の財産です。
一方で、様々な環境の変化、各伝統産業における職人の高齢化と後継者不足、郷土料理を作る家庭の減少、コロナ禍による地産地消の流通の途絶えなど、こうした文化の継承は厳しい状況にも置かれてきました。
本取り組みは、地域の食文化や工芸、人のつながりを「ゼロにしない」ことを合言葉に、行政、民間、生産者、職人、料理人、教育機関など、地域の多様な担い手が連携して続けてきたものです。主な取り組みは次のとおりです。
・旬の地元食材を味わう食の催し
春のアスパラガス、夏のトマト、秋の新米、冬の地鶏など、季節ごとの地元食材を使った特別メニューを、市内の多くの飲食店が年間を通じて提供しています。
・有機農業による持続可能な食の生産
2024年に生産者や関係団体による有機農業推進の体制を立ち上げ、環境に配慮した有機農業の地元食材を広げることで、食文化の土台となる農業を次世代へつなげています。
・伝統の器で味わう食体験
会津塗の椀や本郷焼の器、曲げわっぱなどを飲食の場で日常的に使い、器の背景にある職人の技や物語を多言語で紹介しています。
・生産者と飲食店を直接つなぐ仕組み
デジタルの仕組みを使って、地元の農家と飲食店を直接結び、地産地消の取り組みを推進しています。
・夜の城下町で楽しむ食の観光
地域の飲食店が連携し、夜の時間帯にも会津の食と地酒を楽しめる環境づくりを進めています。
こうした取り組みによって、観光客が会津の食文化に触れ、地域に関わる(訪れる、味わう、触れる、購入する)ことが、生産者や職人の仕事を支えることとなります。今後とも観光において、伝統を次の世代へつなぐ力として生かす循環をつくることを目指していきます。
2025年に選出された漆文化の継承ストーリーと同じく、本取り組みも地域に根づく文化を守りながら、持続可能な観光につなげていく会津の実践の一つです。今後も地域の皆様と連携し、魅力ある会津若松であり続けるための取り組みを重ねてまいります。
■ 「Green Destinations Top 100 Stories」について
Green Destinationsは、持続可能な観光の国際基準に基づいて観光地の認証・表彰を行う国際団体です。Green Destinationsは、国際的観光認証団体であるGlobal Sustainable Tourism Council(GSTC:国際持続可能観光協議会)の認定基準に基づき、世界各地から寄せられた持続可能な観光の実践事例(グッドプラクティス・ストーリー)の中から、優れた取り組み100事例を毎年「Top 100 Stories」として選出しています。地域独自の持続可能な観光の取り組みについて、有効性、革新性、再現性、社会・経済・環境への影響の観点から国際審査員による厳正な評価・選出が行われます。
2026年は、会津若松の他、釜石や石巻など日本国内から17地域が選定されています。
※本アワードは観光地全体を認証するものではなく、具体的な課題解決の実践事例(グッドプラクティス・ストーリー)を評価するものです。
■一般社団法人AiCTコンソーシアムについて
AiCT コンソーシアムは、オプトインによるデータ活用とパーソナライズによる市民中心のスマートシティ実現に向け、国内外の有力企業、会津地域の企業や団体など、約100の会員企業・団体等で構成されているコンソーシアムです。2011年に会津若松市・会津大学・アクセンチュアの産学官連携で始まった、東日本大震災からの復興に向けた取り組みを端緒として、先進的なスマートシティの取り組みが進み、多数の企業が会津若松市に集積したことを受けて、2021年に設立されました。会員企業・団体等は、スマートシティのデータ連携基盤となる都市OSを軸に、ヘルスケア、防災、データ利活用、ものづくり、エネルギー、教育、食・農、観光、行政、決済、モビリティ、サーキュラーエコノミー、コミュニケーション領域など、幅広い分野のスマートシティサービスを、組織の枠を超えて開発、運用しています。本コンソーシアムでは、会津地域で10年以上をかけて培われた知見、プラットフォーム、ネットワークを活かして、会津における地域DX(デジタル変革)を目指すとともに、地域DXに取り組む全国の地域と連携しながら、日本のあるべきスマートシティのモデルとして全国に発信しています。会員企業・団体等の詳細は、AiCT コンソーシアムのWebサイトをご覧ください。 https://www.aict.or.jp/company-list
■ 本件に関するお問い合わせ
一般社団法人AiCTコンソーシアム事務局
TEL:0242-88-5855
E-mail:info@aict.or.jp
Webサイト:https://www.aict.or.jp
会津若松市 観光商工部 観光課 広域観光グループ
TEL:0242-39-1251